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梨の保存方法
梨ってみずみずしくて甘くてシャリッとした食感が美味しいですよね~。
私は、果物の中でも梨が大好きなんですけど、意外と梨の旬って短いんですよね。

旬が短い梨を美味しく、少しでも長く楽しむために、
梨を美味しく保存するための方法をご紹介していきます。

ちょっとしたコツを覚えて、秋の味覚を長く美味しく頂きましょう。

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梨を保存する方法は常温と冷蔵どっちがいい?

美味しく長く保存するのであれば、冷蔵がおすすめです。
もちろん常温でも可能ですが、保存期間は短くなります。

梨は、水分を多く含み、鮮度が落ちやすい果物です。
収穫と同時に、水分や糖分が蒸発していきます。

洋ナシは、収穫後に「追熟」といって、だんだんと甘みを増していく性質があります。
けれども、和梨はそうした性質がない品種のものが多いのです。
和梨の鮮度の維持には、「水分や糖分をいかに逃がさないか」が重要です。

 

まるまる一個保存する場合

常温保存の場合

梨丸ごとをそのまま保存する場合です。
1つずつ新聞紙またはキッチンペーパーで包み、ビニール袋などに入れます。

水分の蒸発を防ぐために、ヘタを下にしておきましょう。

日光の当たらない、涼しい場所に置いておきます。

品種によりますが、この状態で、3日~4日程度、日持ちします
ただし、冷蔵の場合よりも甘みや酸味は落ちてしまいます。

 

冷蔵保存の場合

こちらも梨を丸ごとを保存する場合です。

常温保存と同じように、1つずつ新聞紙などで包み、ビニール袋などに入れます。
冷蔵庫保存の場合も、ヘタを下にしておきましょう。

入れるところは、冷蔵庫の野菜室がおすすめです。
適度な温度ですから、1週間~10日ほど保存できます。

梨の糖分は、冷やされることで甘さを増します。
日持ちもして、さらに甘みも増して一石二鳥ですね。

 

切ってしまった後の保存方法

切った梨の保存方法と変色を防ぐ方法

たくさん切ってしまったけれど、食べずに残ってしまった…。
そのままにしておくと、茶色くなって食べられなくなってしまいます。
切った後の保存には、砂糖水を使いましょう。

水200㏄に対して砂糖大さじ1杯程度を目安に、切った梨を10分程度漬けます。

水気を切って、きれいなビニール袋に入れて、冷蔵庫へ入れておきましょう。
状態にもよりますが、1日~2日は保存できます。

砂糖でなく、塩やレモン汁でも代用できますが、味が変わってしまうことがあります。

 

梨は冷凍できる?方法は?

3日~4日や1週間程度ではなく、もっと長持ちさせたい。
梨は冷凍保存可能なので、その場合には、冷凍保存をおすすめします。

けれども、「梨を丸ごとそのままの食感で」という冷凍はできません。

梨は水分が多いため、そのままでは氷の塊のようになってしまい、美味しさも保てません。

梨を冷凍する場合は、すりおろし(ピューレ)状・コンポート・シャーベットのいずれかの方法をおすすめします。

 

すりおろし(ピューレ)状

梨の冷凍保存方法 すりおろし

皮をむいた梨をすり下ろします。
そのまま、冷凍用密閉袋に平らに入れて、冷凍庫へ入れます。

この状態で、約1か月保存可能です。
使う時には、そのまま好きな分量を砕いて取り出すようにしましょう。

ジャムにしたり、お菓子に入れたり、焼き肉のたれに入れるのもおすすめ。
なしにはお肉を柔らかくする効果があるので、お肉を柔らかくしてくれますよ。

 

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煮てから冷凍も可能

長く安全に保存したい場合には、短時間弱火で煮てから冷凍する方法もおすすめです。
すり下ろした後で、ごく弱火で3分ほど煮て、粗熱が取れたら冷凍します。
殺菌されますので、離乳食にもなります。

ただし、梨に含まれる成分が食物繊維と同じ働きをするので、下痢になることがあります。
1歳未満の腸が未発達な乳幼児には、少しずつ様子を見ながら食べさせてあげましょう。

 

コンポート

梨の冷凍保存方法 コンポート

こちらは少し形を保って保存できます。

皮と芯を取り除き、お好みの薄さに切ります。

水と砂糖を入れたお鍋に切った梨をいれて、弱火で15分~20分煮ます。

粗熱が取れたら、冷凍用密閉袋に並べて入れて、冷凍します。

この方法だと、形が残っているので、タルトの上にのせたりトーストにのせたりしても見栄えが良く美味しくいただけます。

 

電子レンジでも調理可能

早く作りたい時には、電子レンジでも可能です。

耐熱容器に水・砂糖などと一緒に入れて、500Wで5分程度レンジにかけます。

白くて不透明なところがあったらもう少しレンジに掛けましょう。
梨全体が透き通っていたら出来上がりです。

煮込む時に、砂糖だけでなく、レモン汁やワイン、オリーブオイルなど入れると風味が違って、また楽しめますよ。
こちらの方法も、同じく1か月程度の保存期間になります。

 

シャーベット

冷凍保存するのなら、シャーベットもおすすめです。

ピューレ状にした梨に、砂糖や水あめなどを加えて、凍らせます。

カチカチになる前に、フォークなどで崩して、空気を入れて柔らかくします。
これを2~3回繰り返して出来上がりです。
冷凍用密閉袋に平らに入れておくと、崩すのが楽にできますよ。

 

常温保存にこだわるなら、ジャム

梨の保存方法 ジャム

たくさんの梨を一度に保存したいが、場所がない…。

そんな時には、思い切ってジャムにしてみましょう。
冷蔵庫で上手に保存すれば、2か月から3か月は美味しく食べられますよ。

 

梨の冷蔵と冷凍の場合の保存期間や日持ちは?

冷蔵の場合は、1週間程度です。
冷凍の場合は、1か月程度になります。

 

梨は品種によって保存期間に差が出る

ここで、注意したいのが、品種によって保存期間に違いが出ることです。
代表的な梨の品種ごとに、比べてみましょう。

●幸水…梨の代表格。日持ちは短い品種。冷蔵庫で5日~6日程度で、一週間以内。

●豊水…幸水よりも大きめで酸味がある品種。冷蔵庫で1週間程度。

●二十世紀梨…豊水と同じくらいで、冷蔵庫で1週間程度。

このような違いがあります。

 

更に長期保存可能な品種も

さらに、保存に適した品種もあります。

●南水…主に長野県で栽培。中型からやや大きめ。常温で1か月、冷蔵で3か月ほど保存できる。

●新高(にいたか)…熊本県や千葉県で生産。1個が800gを超える。冷蔵庫で1か月保存できる。

●あたご…岡山県を中心に西日本で栽培。1個で1㎏を超える。冷暗所で1か月以上保存できる。追熟する品種で収穫後に甘みが増していく。

梨の保存期間が品種によって、これだけの違いがあります。
保存のきく上記の品種は、残念ながら出荷量が少ないものばかりです。
新高やあたご梨は、11月下旬から2月頃まで出荷されます。
もしスーパーマーケットなどで見かけたら、ぜひ一度ご賞味ください。

 

まとめ

秋の味覚、梨の保存方法や保存期間について、ご紹介しました。

・常温保存はできますが、3日~4日程度になります。
・冷蔵保存は、新聞紙などで包みビニール袋などで包んでヘタを下にしておくと、1週間程度保存できます。
・冷凍保存は、ピューレやコンポートなどに加工してから冷凍用の密閉袋に入れて、1か月程度保存可能です。
・梨の品種によっては、冷蔵でも1か月近く保存できるものもあります。

和梨は、水分が88%近く、梨の中でも水気の多い品種です。
甘みや酸味の違いもあり、品種ごとに味を楽しむことができます。
美味しく食べて、上手に保存しておきましょう。

 

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