汗が気になる季節。
外用薬を塗ることにより多汗症を抑える方法では、塩化アルミニウム液が有名です。
また、オドレミンやテノール液など、塩化アルミニウム液を含む制汗剤でも症状を抑えることができます。
ただ、塩化アルミニウム液は刺激になることも多く、肌に合わずに使えない人もいます。
塩化アルミニウム液は手術やボトックス注射に比べればコストも割安ですが、
長期間使うとなるとそれなりにコストもかかります。
・塩化アルミニウム液が刺激になって肌に合わなかった方
・もっと安く汗対策をしたい方
塗って汗を抑える方法には、ミョウバンを使って汗を抑えるやり方もあるのです。
多汗症対策にミョウバンは効果あり?
茄子の漬物を作る時に、色を良くするために使ったり、アク抜きに使ったり、
お菓子を作るのに欠かせない、ベーキングパウダーにも入っています。
ミョウバンは食品なので安全です。
そして、ミョウバン水は、古くから天然のデオドラント剤として世界各地で使用されてきました。
実は、このミョウバンには、殺菌作用、制汗作用、収斂作用があり、この作用が消臭・制汗、美肌効果につながると言われています。
【殺菌・菌の発生を抑える作用】
しかし、皮膚が酸性の状態だと、雑菌の繁殖しにくくなります。
実は、ミョウバンは水に溶けると酸性になるので、ミョウバン水を肌に塗ることで、
雑菌の繁殖が抑えられることで、臭いも抑えられます。
雑菌の繁殖を抑えるだけでなく、殺菌作用もあるようです。
【消臭作用】
しかし、ミョウバンは水に溶かすとミョウバンは酸性になるので、
アルカリ性のアンモニアと反応し、中和することで臭いを消す効果があります。
汗くささを抑えるのには非常に有効です。
【収れん・制汗作用】
そして、肌を引き締める作用があります。
そして何より、ミョウバンは価格が安く、スーパーや薬局では、60g~70gで100円程度で売られており、
制汗対策にかかるコストをかなり削減できます。
是非試してみてください。
多汗症にミョウバン水の作り方
ミョウバン水はミョウバン原液を作り、薄めて使用するのが一般的です。
そして、ミョウバンには、焼きミョウバンと生ミョウバンの二種類があります。
どちらでも作ることができますが、生ミョウバンを使う場合は、焼きミョウバンより量が1.5倍多く必要です。
しかし、溶けるのは生ミョウバンの方が早いので、急ぐ場合は生ミョウバンが適しているかもしれません。
用意するもの
- 水(水道水でOK)1.5リットル
- 焼きミョウバン50g
- ペットボトル
ミョウバン水(原液)の作り方
2.焼きミョウバン50gを入れます。
3.キャップをしてペットボトルをシャカシャカ振ります。
ミョウバンは完全に溶けるのに1~3日ほどかかりますので、
そのまま直射日光の当たらない涼しい場所で2~3日放置します。
4.ミョウバンが溶けきって、液体が透明になったらミョウバン原液の完成!
このミョウバン原液を薄めて使用します。
基本的には、この原液を20~50倍程度の水道水で薄めて使います。
※薄めたミョウバン水は冷蔵庫などの涼しい場所に保管し、一週間を目安に使いきりましょう。
ミョウバン原液も涼しい場所に保管し、一ヶ月程度を目安に使い切ったほうが安全です。
ミョウバン水の使い方
スプレー容器に入れると使いやすいです。
その他、お風呂に入れて使うこともできます。
別府に有名なミョウバン温泉もあるくらいです。
ワキガや加齢臭の消臭だけでなく、アトピーの肌の弱い子にもアセモや湿疹予防に役立ちます。
その場合は、30~50ccの原液をお風呂に入れて入浴するだけ。
多汗症と関係ないのですが、残り湯は風呂の壁に掛ければカビ防止になるそうです。
多汗症にミョウバン水って顔に塗ってもいいの?
顔の多汗症に悩んでいる方で顔に使っている方もいらっしゃいます。
収れん効果があるので、ニキビ対策に使っている方もいるようです。
ですが、ミョウバンが肌に合わない場合もありますので、低い濃度から試して異常がなければ自分に合う濃度で使いましょう。
昔はミョウバンの収斂作用、殺菌作用を利用して、うがいや目を洗うのに使われたりすることもあったそうです。
ただ、現代は安全面から、目に入ったら流水で洗い流してくださいと注意書きがされています。
ミョウバン水が目に入ったら、流水で洗い流しましょう。
顔には問題なく使えますので、肌合うのなら安心して使用できます。
まとめ
ミョウバンには、殺菌作用、制汗作用、収斂作用があり、消臭・制汗、美肌効果がある。
ミョウバン水の作り方
ミョウバン原液:1.5リットルの水に焼きミョウバン50gを入れ、溶かすだけ。
ミョウバン水:ミョウバン原液を30~50倍に薄めて、汗がひどい部分に塗る。
顔にも問題なく使える
お風呂に30~50ccの原液を入れて、ミョウバン風呂も効果的。
ミョウバンをうまく利用して、多汗を乗り切りましょう。