鍋などに大活躍の白菜。
でも、白菜を料理していると、小さな虫がいて、「ギャ!」となることありますよね。
まれに虫がたくさんで虫だらけ!なんてことも…!
今回は、白菜の小さな虫の洗い方や虫がいても大丈夫なのかについてご紹介します。
白菜の虫はどんな虫?
白菜は結構いろんな虫に食べられることが多く、好かれやすい野菜です。
白菜に付きやすい虫は以下のような虫です。
ハクサイダニ
1mm程度の小さくて黒い虫。
足は赤いのが特徴です。
葉の表や裏にたくさん生息し、葉の汁を吸い、白菜を枯らしてしまうこともあります。
ダイコンハムシ
ダイコンハムシは、幼虫の時も、成虫の時も白菜の葉を食べます。
成虫は青っぽい黒色で、幼虫は茶色~黒っぽい色をしています。
アブラムシ
1~2mmの小さい虫で、色は白っぽいもの~緑っぽいもの、黒っぽいものまで種類が色々といます。
葉の裏に潜んでいることが多く、びっしりと群がって生息します。
葉の汁を吸い、白菜を枯らしてしまったり、ウイルスを媒介したりします。
イモムシ系
あとはイモムシ系です。
白菜はイモムシにもよく好かれます。
イモムシ系は葉を食べて、葉に穴を開けて虫食い状態にしてしまいます。
頂いた白菜などに残っていることがまれにありますが、
スーパーなどの白菜でも油断はできません。
うっかり食べてしまっても大丈夫?
どの虫でも、白菜に付く虫は食べても問題ない虫ばかりです。
もし万が一、うっかり食べてしまっても大丈夫です。
虫食いの白菜は?
虫食いなどの白菜も食べて大丈夫です。
ですが、虫食いされたところから傷みやすくなってしまいます。
虫食いされた箇所が腐っていないかよく確かめ、もし傷んでいたら、その部分をよく洗ったり、取り除いたりしましょう。
白菜に虫がつく理由
白菜は元々虫に好かれやすい野菜です。
虫が好んで食べにくるので、育てている方は虫に悩ませられることが多い野菜。
上手に対処しないと、虫に食べ尽くされて全滅!なんてこともある野菜です。
また、虫がつく野菜は無農薬だから安心だと言われることも多いです。
ですが、そうとも限らない場合があります。
無農薬だから虫が付くとは限らない
野菜を大きくしようと、肥料を与えることはごく普通に行われることです。
肥料の中には窒素が含まれています。
ですが、成長に必要な分以上に窒素が多くなると、野菜の中に「アミノ酸」や「アミノ酸アミド」が発生します。
虫は、この「アミノ酸」や「アミノ酸アミド」を好むので、窒素過多になった野菜に虫が集まります。
つまり、肥料が多すぎると虫もつきやすくなるということが起きます。
もちろん無農薬だから虫が食べている場合もありますが、肥料過多でも虫が食べるので、
「虫がいる=無農薬」とは限らないんですね。
白菜に虫がついている時の取り方
白菜に付く虫や虫がつく理由、そして虫がいても大丈夫なことが分かりましたが、
気分的にあまり気持ちのよいものではありませんよね。
ここだけの話ですが、白菜を洗ったのに、虫が取り切れていなくて、鍋に虫が浮いてしまったことがあります^^;
なので、白菜に虫がついている時に、綺麗に取り除く方法をご紹介しますね。
50度洗い
白菜に付いた虫には50℃洗いが効果的です。
50度洗いとは、50度前後の温度の水で食材を洗う洗い方です。
50℃という温度のお湯で洗うことによって、葉の表面の気孔が開き、
細胞が水分を吸うことで、野菜がシャキッとします。
これは“ヒートショック”という現象を利用した方法です。
しかも雑菌も10分の1に減ると言われています。
土などの汚れも落とせて、しかも農薬も洗い落とせます。
また、野菜の「アク」も取り除くことができるので、うまみが数倍アップするとも言われています。
こんなに嬉しい利点いっぱいの50℃洗い!
虫を落とすだけでなく、普段からガッツリ活用していきたい洗い方ですよね。
しかも、白菜の虫だけではなくて、虫の卵も落とすことが出来ます。
では、そんな利点いっぱいの50度洗いの洗い方をご紹介します。
50度のお湯の作り方
まずは50℃のお湯を作ります。
50度のお湯は、熱湯と水を半分ずつ混ぜて作ります。
量は大体半々でOKです。
できれば調理用の温度計を使い、50~55℃の温度になるように調整しましょう。
ちなみに我が家は温度設定ができるので、そちらで50℃ぐらいに温度設定をして、出てきたお湯で済ましています。
温度設定ができる設備の方はそちらの方が楽だと思います。
50℃洗いのやり方
白菜を一枚ずつ洗ってきます。
白菜の葉を下にして、しゃぶしゃぶをするように、ボールの中で洗っていきます。
洗い終わったら、虫がいないか確認して、いなければ終わりです。
何枚も白菜を洗っていると温度が下がるので、下がったら熱湯を足しましょう。
その時も温度計で計りながらだとバッチリですね。
まるごとバケツにつける
バケツに水をためて、白菜を沈めておくと3時間ぐらいで虫が浮いてきます。
一玉まるごと買った時などに便利な方法です。
虫が苦手な方は、調理する時に虫がいて驚くよりも、
先にまるごと浸けて、虫がいない状態にして置いた方が安心かもしれません。
酢を入れた水につける
酢を薄めた水に白菜を浸けることでも虫を取り除くことが出来ます。
酢は殺菌力があるので、菌も死滅すると言われています。
酢を薄めた水の中で、しゃぶしゃぶをするように振り洗いをします。
虫がいなくなるまで繰り返しましょう。
重曹で洗う
水に重曹を溶かして、しばらく浸けてから洗い流します。
重曹はふくらし粉として食品にも使われるので、口に入る野菜を洗うのに安心ですね。
重曹には食用と食用ではないものもあるので、食用の重曹を使えば更に安心です。
塩水で洗う
塩水でやはりすすぐように洗い、しばらく漬けておくと、虫の方から這い出してきます。
まとめ
以上、白菜に虫がいる時の対策をご紹介しました。
白菜に虫がいても大丈夫ですが、あまり歓迎できませんよね^^;
しっかり洗って、安心して白菜をいただきましょう^^
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