お中元にもらったオイルのセット。
オリーブオイルが何本か入っていたけれど、余っている!
これって加熱してもいいのかな?って思ったことありませんか?
今回は、オリーブオイルの加熱についてご紹介します。
オリーブオイルは熱しても大丈夫?
オリーブオイルは基本的に加熱しても大丈夫です。
炒めものや揚げ物にオリーブオイルのアクセントを与えてくれることもあります。
もともと高温や酸化にも強い油です。
ただ、オリーブオイルを加熱で使わないのは、加熱によってオリーブオイルの香りや風味が飛んでしまい、もったいないというだけなのです。
お値段も普通のサラダ油に比べて高いですしね。
加熱にも問題なく使えますが、料理によって使い分けるのがおすすめです。
オリーブオイルは加熱すると発がん性や害がある?
オリーブオイルは加熱をすると発癌性物質に変わってしまうという噂がありますが、
今のところ、根拠がなく、信憑性が薄いようです。
http://www.bioissimo.jp/blog/2535/
加熱におすすめなオリーブオイルの種類は?
オリーブオイルは基本的に加熱は問題ありませんが、料理によって使い分ける方がおすすめです。
また、ちょっと加熱に向かないタイプもあります。
合わせてご紹介します。
ピュアオリーブオイル
ピュアオリーブオイルは加熱に向いているオリーブオイルです。
ピュアオイルとは、絞っただけのオリーブオイルを精製して、香りや風味のない油の状態にした後、さらにエクストラバージンオイルなどを混ぜて香り付けをしたものです。
オリーブオイルの苦みや辛味が強すぎて、絞っただけの状態では生食用に向かない場合などにこの手法が取られます。
つまり混ぜてあるってことなのですが、元々どちらもオリーブオイルなので、オレイン酸などの成分は変わりません。
混ぜる時の比率は決まっていないので、しっかりオリーブの香りや風味が感じられるものもあれば、薄くてあまり感じられないものもあります。
10%程度が一般的ですが、0%に近いこともあります。
名称が、単に「オリーブオイル」とも表示されることもありますが、ピュアと同じ意味です。
ピュアオリーブオイルは、高温に強く、220℃~230℃まで温度が上がっても風味や香りが落ちにくいです。
普通の炒めものはもちろん、揚げ物にもおすすめです。
使った後は、ろ過して繰り返し使えます。
エクストラバージンオリーブオイル
エクストラバージンオリーブオイルは、基本的には生食用向きのオイルです。
ですが、加熱自体は問題ありません。
エクストラバージンオリーブオイルはオリーブの実から絞ったままの状態で、一番搾りのなかでも最も鮮度が高いとされています。
エクストラバージンオリーブオイルは香りや風味がよく、お値段も高めです。
加熱でその風味が飛んでしまうのはもったいないので、できれば生のまま使うのが向いています。
エクストラバージンオリーブオイルが余っていてる場合や、風味が飛ぶことを気にしない場合は、加熱は全く問題ありませんよ^^
加熱する場合は、180℃以下で短時間であれば、風味も香りも損ないにくいですが、
もっと香りを楽しみたい時は、加熱した後に、仕上げとして最後にかけるのがおすすめです。
ろ過されていないタイプは注意
ただし、「ノンフィルター」と呼ばれる、ろ過されていないエクストラバージンオリーブオイルは、不純物が多く含まれています。
そのため、120℃ほどで煙が出ます。
180℃前後まで温度を上げなければならない揚げ物にはちょっと不向きです。
開封して時間が経ったオリーブオイル
オリーブオイルは値段が高いので、開封したてのものを揚げ物などに惜しみなく使うのはもったいないです。
開封したての時は、加熱せずに生で使い、開封後に時間が経って、風味や香りが落ちてしまったものを加熱して使うと効率がいいですね。
オリーブオイルは酸化に強いので、賞味期限が切れたものも、食用油として使うのは全く問題ありません。
オリーブオイルの賞味期限と消費期限は違います。
詳しくはこちら
オリーブオイルを加熱して使うレシピ
では、加熱する調理方法のレシピをご紹介していきましょう。
アヒージョ
アヒージョはオリーブオイルを加熱して調理する料理の代表ですね。
オリーブオイルとニンニクで具材を煮込む料理のことです。
一緒に塩や鷹の爪も入れます。
具材は、
エビ、イカ、ホタテなどの魚介類
マッシュルームなどのキノコ類
ミニトマトやブロッコリーなどの野菜類
が代表的です。
具材の旨みがたっぷりとオリーブオイルに溶け出して、贅沢な一品です。
〇炒める
使い慣れないもの、と難しく考えずに、いつものサラダ油の代わりにオリーブオイルを使うと考えましょう。
野菜炒めや、肉・魚の炒め物。
いつものレシピに使ってみると、違った味わいになりますよ。
〇揚げる
揚げ物でおすすめなのは、天ぷらや素揚げです。
1 天ぷら・素揚げ
高級料亭でごま油の天ぷらがありますが、それと同じで風味と香りを楽しめます。
揚げ上がったら、天ぷらには塩をさっと一振りします。
素揚げは、お好みでエクストラバージンオリーブオイルをかけましょう。
2 フライドポテトや魚のフリッター
いつもレシピをオリーブオイルに変えてみましょう。
こちらも、風味と香りがついて、一味違うものになりますよ。
オレイン酸は胃酸の分泌を調整して、胃もたれや胸やけを防ぐ効果があります。
美味しくて食べ過ぎても安心ですね。
炒める、揚げる以外の加熱する料理にも幅広く使えます。
ちょっと参考にどうぞ。
〇焼く
いつもの魚や肉を焼くときに、オリーブオイルを使ってみるのはどうでしょう。
普通にいつもの油をオリーブオイルの変えて焼いてもOKですが、食材にオリーブオイルを「塗って」から、焼くもの美味しいですよ。
野菜の場合は、適当な大きさに切ってからビニール袋に入れ、オリーブオイルをかけて揉みこむと全体に行き渡ります。
また、バター焼きをする時に一緒に使うと、焦げ付きが減って美味しく仕上がりますよ。
〇蒸す
蒸し料理は色々ありますが、ホイル蒸しがおすすめ。
蒸す前に、オリーブオイルをまわしかけると、オイルのおかげでしっとりとした食感になります。
魚介類やキノコ、野菜などが合いますね。
ホイル蒸しは食材を選ばないし、豪華な一品になるので、主婦には嬉しいメニューです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
オリーブオイルの加熱についてご紹介しました。
・オリーブオイルは加熱して大丈夫
・ピュアオリーブオイルの方が加熱向き
・炒めもの~揚げ物まで幅広く使える。
上手に使って、オリーブオイルを有効活用しましょう♪