あじさいは上手に育てれば、
何年も何年も毎年花を咲かせてくれるので、
上手に育てて、綺麗な花を長く楽しみたいですね。
この記事では、あじさいの上手な育て方や植え替え方法、
毎年お花を咲かせる為の剪定方法などを紹介します。
あじさい育て方!上手に育てるコツ
あじさいは育てやすい?
5月6月の梅雨時期に道端の野生のあじさいが、
誰かが手入れをしなくても丈夫にしっかりと咲いているのをみかけることがあると思います。
それを見ても分かる通り、
あじさいは日本原産の植物で、日本の気候に合っているので、
基本的にはとても育てやすい植物です。
害虫などにも強いです。
あじさいは丈夫で育てやすい植物ですが、
上手に育てるには気をつける点がいくつかあります。
水やり
あじさいを上手に育てるのに、
一番気をつけなくてはいけないのは、水やりです。
あじさいは花が大輪で大きく、葉も面積が広く大きいので、
乾燥しやすく、水をとても必要とする植物です。
そのため、水切れを起こしやすい植物です。
鉢植えのあじさいの場合は、地植えのあじさいより水切れがしやすいです。
鉢の下から水が溢れるくらいたっぷりと水やりをしましょう。
水やりの頻度は?
暑い季節には、朝と晩に2回程水やりをしてみましょう。
ただ、水やりの頻度は鉢の大きさや植物によっても違うので、
水やりは1日何回とは決められないのですが、様子をみて調整してください。
そして、いくら水が好きだからと言って、
鉢の下の受け皿に水が常に溜まっているのは、
根腐れの原因になってしまうのでNGです。
たっぷりと水やりをした後は、受け皿に溜まった水は捨てましょう。
日当たりや置き場所はどこにすればいい?
あじさいは、基本的には日光を好む植物です。
なので、置き場所は日当たりがいい場所がいいのですが、
あまりにも日が強いと、乾燥して葉が焼けて傷んでしまうことがあります。
なので、半日陰や、1日のうち半分ぐらいだけ日光が当たる場所がベストです。
全くの日陰でも枯れることはあまりありませんが、花つきが悪くなるので避けた方が無難です。
肥料はあげた方がいい?
肥料も悩むポイントですが、
肥料をあげた方がいい時期
あじさいに肥料が必要な時期は、
- 花が終わった後(7~8月頃)
- 冬の間 (12月~2月頃)
- 新芽が出る時期(2~3月頃)
です。
あじさいはどんな肥料を与える?
与える肥料は、家庭園芸用の置き肥え、油粕など、基本的には何でも構いませんが、
肥料の三大要素(窒素・リン酸・カリ)が均等に含まれたもので、
ゆるく穏やかな作用の緩効性のものを与えます。
あじさいの植え替え
鉢植えのあじさいをもらったり、育てたりしている時に悩むのが植替え。
あじさいの植替え時期は?
あじさいの植え替えでベストな時期は、花が咲き終わった7月下旬~9月頃です。
あじさいは、これから花を咲かそうとしている時期や花がさいている時期は、
花を咲かせることに水分や体力を使っています。
そんな時期の植え替えは、あじさいに負担をかけてしまい、枯れてしまう可能性が高くなります。
絶対に植え替えてはいけないというわけではないのですが、
自信がなければ花を咲かせている時期は避け、
植え替えは花が終わってからにしましょう。
植え替えるペースは?
あじさいは根の成長が早いので、鉢植えで育てる場合は、
1年に1度は植え替えた方がいいです。
特に、母の日に売られているあじさいは、鉢が小さい方が花が大きく見え見栄えがするという理由で、鉢が小さいことが多いです。
もらったまま植え替えずに次の年を迎えると、根詰まりして枯れる可能性もあります。
なので、母の日にもらったあじさいは、もらった年の、
花が終わったころ(7月下旬~9月)に一度植え替えましょう。
※また、母の日に売られているあじさいは鉢が小さいことが多いため、
もらった時点ですでに根がいっぱいいっぱいになっていることもあります。
もし、水切れではなく、根詰まりが原因で花がしおれたり元気がない場合は、
花を咲かせている時期でも、時期に関係なく植え替えた方がいいです。
根詰まりの時はこちらの記事をどうぞ
あじさいがしおれる原因は?根腐れや根詰まり時の対処法
原因が分からないけれどあじさいがしおれて元気がない時はこちら
あじさいの鉢植えがしおれる原因と復活させる方法は?
植え替えるなら地植えと鉢植えはどちらがいい?
いざ植え替えようと思った時に、お庭に地植えするか、
このまま一回り大きい鉢植えに植え替えるか迷いませんか?
あじさいは水をたくさん必要をする植物なので、
鉢植えは水が切れやすく、水やりが少し大変だったりします。
一方、庭に地植えした場合は、
植え付け直後に一週間ほどしっかりと水をやる必要はありますが、
その後は、よっぽど日照りが続かない限り、雨の水だけで十分です。
基本放置でOKです。
もし、お庭にあじさいが植えられるようなスペースがあるのなら、
庭に地植えした方が、水やりのお世話の手間は少なくて楽です。
鉢に植え替える場合は、ひとまわり大きい鉢に植え替えましょう。
あじさいは広く根を張るので、植え替えるなら横に広めの容器だとベストです。
あじさいの剪定方法
あじさいは剪定しないとダメ?
初めてあじさいを育てる場合、剪定のことまではなかなか考えないかもしれません。
でも長く楽しむためには剪定も必要になってきます。
ただ、剪定しないと花が咲かないとか、枯れてしまうということではありません。
あじさいは特に剪定しなくても、毎年花を咲かせてくれます。
ただ、あじさいは成長が早く、大きく育ちやすいので、どんどん大きくなってしまい場所を占領します。
鉢植えの場合や、お庭で地植えでもスペースに限りがある場合は、
剪定しないとアジサイがどんどん大きくなってしまい、
場所も取りますし、形も崩れやすく、管理も大変になってしまいます。
庭に地植えした場合など、充分にスペースがあり
大きくなっても大丈夫な場合は、特に剪定をする必要はありません。
初めて剪定する時は、
「切ってしまって枯れないのかな?」
「ちゃんと新しい芽が生えるのかな?」
と不安になるかもしれませんが、
きちんと選定する時期や切る場所を間違わなければ大丈夫です。
長く楽しむために、剪定に挑戦してみることをおすすめします。
あじさいの剪定時期
あじさいの剪定は、花が終わった後、花がまだついている時期に行います。
あじさいは、8月~10月になると、次の年の花芽が出てきます。
ただ、この頃はまだ花芽が膨らんでいないので、目視では分かりづらいです。
その花芽を切ってしまうと、次の年に花が咲かなくなってしまいます。
なので、花芽が出てくる前に、花が咲き終えた後すぐに剪定しましょう。
できれば7月末~8月上旬までに剪定するのがベストです。
あじさいの剪定方法
剪定にも色々な方法がありますが、
失敗が少ないのは2段階の剪定です。
なので、剪定に慣れていない場合は、2段階の剪定を行うといいですよ。
1度目の剪定は、花が咲き終わった後すぐに行います。
選定する部分は、花より1~2節下で切ります。
(葉が2枚or4枚突いた状態)
②2度目の剪定
2度目の剪定は、秋の始め~10月頃に行います。
この頃には、1度目に選定した部分の下の節の葉の付け根に
翌年に咲く予定の花の芽が膨らんできます。
それを確認し、花芽を残して、その上でもう一度切ります。
これで来年も花を咲かせながら、大きさも調節できます。
以上、あじさいの上手な育て方や、
植え替え、失敗のない剪定方法でした!
是非上手に育てて、あじさいの美しさを長く楽しまれてくださいね。
まとめ
- ラッピングは外す
- 水切れしやすいので、水やりに気をつける
- 日当たりは半日陰か1日の半分日の当たる場所がベスト
- 肥料は、
・花が終わった後(7~8月頃)
・冬の間 (12月~2月頃)
・新芽が出る時期(2~3月頃) - 植え替え時期は、花が咲き終わった7月下旬~9月頃
- 地植えの方が水やり等の管理が楽
- 花が終わった後にすぐに剪定する
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