雨が続いて憂鬱な時期ですが、梅雨時期は体調も悪くなりがち。
最近、子供が「頭が痛い」と訴えてきたことはありませんか?
梅雨の子供の頭痛の原因とは?
梅雨の子供の頭痛の原因は?
子供が「頭が痛い」と訴えてくると心配になりますよね。
梅雨時期は大人でも頭痛が増える季節です。
子供の梅雨の頭痛の原因は何でしょうか?
梅雨に頭痛がする原因
梅雨に頭痛がする原因は、幾つか説があり、実はまだはっきりと分かっていません。
梅雨に頭痛が多くなる原因の有力な説を紹介します。
雨が降っているときは気圧が低くなりますよね。
梅雨の頭痛の原因はこの『気圧の低さ』が犯人です。
気圧が低くなるとと、体にかかる圧力も低くなります。
すると、血管へのかかる圧力も低くなるので、脳内の血管が膨張してしまい、神経を圧迫するので頭痛が引き起こされる、と言われています。
また、低気圧だと大気中の酸素濃度も下がります。
私達は、酸素濃度の低い空気を呼吸をすることで知らず知らずのうちに体内に取り込んでおり、体内の血液中の酸素濃度が下がり、血管が拡張します。
そして、膨張した血管が神経を圧迫し、頭痛が起こります。
様々な説はありますが、梅雨の頭痛は低気圧が原因です。
子供の代表的な頭痛
子供が頭が痛いと、頭痛を訴えるときにまず真っ先に思いつくのが、風邪などの熱を伴う疾患ですが、
原因となる疾患がなくても、頭が痛くなることはあるのです。
全体の1割ほどの子供が頭痛に悩んでいるというアンケート結果もありました。
頭痛に悩んでいる子供は決して少なくありません。
疾患が原因でない頭痛にはいくつか種類があります。
・緊張型頭痛
・偏頭痛
・群発頭痛
の3つです。
この3つのうち、気温や気圧といった季節の変化で悪化するのは緊張型頭痛と偏頭痛の二つです。
その中でも気圧が関係している偏頭痛が梅雨の時期には多くなります。
●片頭痛
頭の片側か、両側に症状が出て、大人の片頭痛と同様、ズキンズキンと脈打つように痛みます。
突然、発作的に始まり、ひどい時は寝込むほど痛みが強く、吐き気をともなうこともあります。
頭痛の前に、目がチカチカするといった前兆が現れることもあります。
また、光や音、匂いに過敏になったりする場合もあります。
●緊張型頭痛
頭全体や、首から肩にかけて、症状が出ます。
痛みは片頭痛ほど強くありませんが、頭が締め付けられるように痛むのが特徴です。
頭や肩、首の筋肉の緊張や、家庭での悩みや学校での人間関係など、
精神的なストレスも原因となることがあります。
偏頭痛と緊張型頭痛の両方を発症することもあります。
まずは、子供に症状を聞いて、どのタイプの頭痛なのかを確かめてみましょう。
子供の頭痛の対処法は?
まずは子供の痛みを認める
子どもが頭が痛いと頭痛を訴えてきたら、まずは、「頭が痛いの?大丈夫?」と痛みを認めてあげることが大切です。
私は、子供の頃から頭痛もちだったのですが、痛み自体ももちろん辛かったですが、
「学校が休みたいから頭が痛いって言ってるんじゃないの?」と親から疑われたことが一番つらかったです。
確かに「子供の頭痛=風邪や熱」というイメージで、子供の頃から偏頭痛持ちの方が珍しいので、
頻繁に痛くなるとそう疑いたくなる気持ちも今なら分かるのですが、
当時は「本当に痛いのになんで分かってもらえないんだろう」と痛いのと分かってもらえないのとで
心がポツンと置いてけぼりになったように感じ、やり場のない気持ちと、痛みも何故か強く感じました。
頭痛自体の対処法も大事ですが、まずは、痛みを受け止めてあげてください。
そうするだけで、心が落ち着いて、痛みが和らぐこともあります。
少なくとも、痛みの感じ方は全然違うはずです。
頭痛の対処法
子供の頭痛の中でも特に多いのが偏頭痛です。
しかも梅雨の時期となると気圧の変化で更に多くなります。
子供の頭痛の対処法ですが、偏頭痛と緊張型頭痛では対処法が全然違います。
まずは子供の頭痛のタイプを確かめましょう。
片頭痛の場合は
痛みのある場所をタオルで包んだ保冷剤などで冷やしてみましょう。
偏頭痛は血管が膨張して神経を圧迫して痛みが生じているので、温めると逆効果です。
冷やして血管を収縮させると痛みが緩和することが多いです。
また、音や光がすごく眩しく感じたりして悪化することがあるので、暗めの静かな部屋で休ませましょう。
緊張型頭痛の場合は
偏頭痛とは逆に、首や肩の緊張から血行が悪くなって起こるので、首から肩を蒸しタオルなどで温めると痛みが緩和します。
また、ストレスも原因になるので、ストレスの軽減を心がけることも大事です。
偏頭痛対策でできること
梅雨に多くなる偏頭痛ですが、片頭痛と診断されたら、薬を使う前に非薬物治療がすすめられます。
あまり子供には薬は積極的には使いたくないですよね。
まずは薬を使わずに対処してみましょう。
避けた方がいいもの
片頭痛を誘発する原因になるので、
チョコレートやチーズなどの食物
強い日差し
人込み
などを避けること。
睡眠不足も原因となりやすいので、生活のリズムを整えることも大切です。
摂取したいもの
逆に偏頭痛の対策として積極的に摂取したいものとして、
マグネシウムがあげられます。
マグネシウムは血管が正常に機能するように働くため、偏頭痛にも効果があると言われています。
また、偏頭痛体質の方の30%~50%は、慢性的にマグネシウムが不足おり、
頭痛が起こっている時に脳内マグネシウム濃度を測定すると、
通常時よりも19%も低くなっていたという研究結果もあります。
マグネシウムを積極的に摂取すると、頭痛が緩和する、また頻度が減る効果が期待できます。
マグネシウムは
・アーモンド
・ナッツ
・落花生
・カキ
・はまぐり
・いくら
・ほうれん草
・にぼし
・青海苔
・わかめ
・豆腐
など、豆類・実類、魚介類・などに多く含まれています。
薬を利用せずに偏頭痛を改善できる可能性がありますので、
上手にマグネシウムを利用しましょう。
子供の頭痛で薬は飲ませてもいいの?
子供に頭痛薬はあまり積極的に与えたくないという方が多いと思いますが、あまりにも痛がる時や、
頻繁に頭痛が起きる場合、薬を飲ませて痛みを緩和してあげたくなりますよね。
結論から言ってしまえば、成分によっては子供にも頭痛薬を飲ませても大丈夫です。
しかし、飲ませてもいいのは、頭痛の原因が分かっている場合限定です。
偏頭痛の場合、解熱鎮痛薬が効くのは痛みの初期段階までで、痛みが酷くなってから飲んでも効かないか、効きが弱いことがあります。
なので、頭痛が始まってからなるべく早く薬を服用した方が、痛みは収まりやすくなります。
また、頭痛の前兆を感じる場合は、前兆を感じた時に早めに飲むほうがいいです。
子供が頭痛を訴えた時、それが偏頭痛だと分かっているのなら、なるべく初期段階にうちに頭痛を抑えるためにも手元にある解熱鎮痛薬を与えるのは賢い選択です。
しかし、何故頭が痛いのか原因が分かっていない場合は、薬がその頭痛に合っているのか判断ができません。
なので、原因が分からない場合は、まずは病院を受診しましょう。
そして、お医者さんに薬を処方してもらうのが望ましいです。
子供に市販薬を飲ませる場合は
鎮痛薬はかかりつけの小児科で処方してもらったものが望ましいのですが、
処方薬が切れている場合など、市販薬を飲ませる場合は、単一成分の鎮痛薬がよいと言われています。
一般的に、単一成分の鎮痛薬は依存性がおこりにくく安全性が高いと言われているからです。
子供の頭痛で市販薬を飲ませる場合は、アセトアミノフェンかイブプロフェンの単一成分が効果的です。
そして、子供にはアスピリンを含む市販薬を飲ませてはいけません。
大人用の解熱鎮痛剤にはアスピリンが含まれていることがあります。
大人用の鎮痛剤を量を減らして飲ませるのは絶対にやめましょう。
以上、梅雨に多くなる子供の偏頭痛について原因や対処法、薬について紹介しましたが、
頭痛には思わぬ病気が隠れていることもありますので、まずは小児科の受診をおすすめします。